最近は20代と言う若さでも薄毛に困っている女性がたくさん居ます。このように若い女性が薄毛になる症状を「若年性脱毛症」と言います。若年性脱毛症は、何らかの原因で通常のヘアサイクルを経る事なく髪が抜けてしまいます。
この若年性脱毛症の原因は、頭皮や毛母細胞の老化が原因ではなく、さまざまな原因によってヘアサイクルが正常に機能していない事にあります。その原因は、主に生活習慣と言われている「食生活・睡眠不足・運動不足・ストレス・喫煙」等が考えられます。
特に若い女性の場合、過度なダイエットをしがちなので、栄養不足が疑わしいと言えます。これらの生活習慣が影響して、ホルモンバランスが乱れてしまうと、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が低下してしまい、薄毛の原因となってしまいます。
ヘアサイクルが通常な場合は、4~6年程かけて抜けては生えてを繰り返します。しかし、若年性脱毛症の場合は、急激にヘアサイクルが短くなってしまい、成長期の途中で髪の毛が抜けてしまったり、毛穴から複数本生えている毛の量が減ってしまったりして薄毛になってしまうのです。
では、なぜヘアサイクルが短くなってしまうのかと言いますと、原因は先ほどのエストロゲンの減少にあります。エストロゲンは、女性ホルモンの一つで髪の毛の発毛や育毛に大きく関係しているのです。それに、エストロゲンは、髪の毛の成長を持続させる働きを担っているので、エストロゲンが不足してしまうと、成長途中で髪の毛が抜けてしまい、休止期が極端に長くなってしまうのです。
髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)があります。このヘアサイクルが乱れてしまうと、髪の毛は正常に成長しなくなるのです。
以下に心当たりがある方は、若年性脱毛症の疑いがあります。
- 過度なダイエット
- 頭皮の血行不良(頭皮が硬い)
- ヘアケア剤の誤使用(頭皮に合っていない)
- 過度のストレス
- 睡眠不足
- 持病の投薬の副作用
上記の他にも細かい原因がたくさんありますが、最も多いのは上記に挙げた例です。これらはホルモンバランスを崩してしまう原因になります。ホルモンバランスが乱れてしまうと、薄毛になってしまうので、早めに原因を突き止める必要があります。
間違っても自分で解決しようとしないようにしてください。薄毛の原因は本当に奥が深く、私たち素人では解決する事は難しいでしょう。特に女性の薄毛は男性の薄毛と比べると、治療方法も限られてくるので、適当な皮膚科等では改善する事が難しいと言われております。
女性の薄毛、特に若年性脱毛症の疑いがある方は、女性の薄毛治療を専門的に行っている、女性専門のクリニックに相談するようにしましょう。
余談ですが、男性の薄毛よりも、女性の薄毛の方が改善する確率が高く、期間も早いのです。その理由は、抜け毛の原因は男性ホルモンが邪魔をしているからで、女性の場合は、男性よりも女性ホルモンの分泌量が豊富だからです。しかし、治療が遅れるとその特権も効果薄れてくるので、一人で悩まずに一刻も早く相談する事をおすすめします。
女性の薄毛改善の一番の近道は、女性の薄毛治療を専門的に行っているクリニックに相談する事です。